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漆器考 1

皆さん こんにちは

ネットショップterradiart店長です。

terradiartは、主に漆塗り製品を販売する伝統工芸品のネットショップなのですが、

どうして私が販売をするに至ったかについてお話させていただきたいと思います。


今から約3年半前に長年勤めさせていただいていた所を退職しました。

「キュレーター(学芸員)辞めて、何やるのかと思ったら、”漆器”なの!?」と、

もと同僚や周りの皆は、最初は驚きを隠せない状態でした。

「またなんで?」が続く質問。

「伝えたい事がある」が、簡潔にまとめた所の私の返答です。



________________________________________


(この先は”漆器”のあり方的な話を経験をもとに書いていますが、長くなるので、覚悟が必要です(笑)。)


もともと骨董も好きで、伝統工芸品の分野も国を問わずに好きでした。

もちろん日本の伝統工芸品や民藝も大好き分野。

でも、同年代同僚からはちょっと理解されないのが、とっても不思議でした。

まぁ好みと言うのもありますからねぇ...


事の発端は、汁椀から始まったように思います。

和陶器類は、ヘタの横好きな私の料理を何とか見栄えだけは良くしてくれるので集めていましたが、

漆器の汁椀を購入してみて、惨敗!

本は好きなので、漆器の本とかも読んではいたんですけども。

味噌汁は、殆ど飲まない生活をしていたのですが、シンプルで程々の味噌汁椀探しにこれほど悩まされるとは

想像もしていませんでした。



最初はデパートで、4,000円代の小振りの漆器を購入。

特別販売とかじゃなくて、大抵7階とかにある食器売り場に並んでいる製品です。

なんと、10回も使っていなかったのに、椀の内側底の塗りが”プクゥ”っとなってしまったのです。

これには驚きました。

立て続けに10回使用じゃなくて、味噌汁は殆ど飲まないから、購入後、約半年後くらいですかね。

最初は、”なんだろ、椀底のポチッは?”位だったのですが、使用回数を重ねるうちに、大きく膨らんできた

わけです。

残念な漆器1

がっかりしたので、しばらく椀探しはあきらめました。



2回目は、色漆の絵が書いてある塗り椀自体の元は、某漆器組合が販売していると言うお椀。

漆絵の部分は置いといて、椀自体がそう言う出所ならと思って購入! たぶん5,000円代だったと思います。


でも、また椀底が”プクッ”となったんです。

しかも10回も使ってないのに。

残念な漆器2

これには落胆を通り越して、”消費者を何と思ってるんだぁ!!”状態の怒りでしたね(笑)

田舎の実家では大昔(私が生まれる以前からだから、最低50年は経ってます)からの漆器を今でも使っているの

に、いったいどう言う事??



あらためて最初の椀を見てみると、外側と内側の塗りの輝き具合が違うので、内側だけ漆で、外側だけ違うのか

な? 国内再加工品のものだったのかもしれません。

その頃は、漆器に関して今よりももっと曖昧な品質表示でしたし。


それにインスタントスープばかり飲んでいたので、やかんで”ちんちん”に沸いた熱湯を注いでいたから、

椀の内側の黒色が変色してきていました。


国内再加工品でも”ぷくっ”とならないのが前提での販売ですので、

とっても失敗作品を購入してしまった訳なんですね。

流通経路によっても価格も影響されますし。



2回目の椀は、漆絵部分の金額が大きかったのかな?

問題の”ぷくっ”は、漆椀の塗り下地の出来が良くなかったようです。

上塗はとっても品のある美しい塗りだったのにとても残念。



漆器産地や作る人によって、下地の方法は様々。

見えない部分だけに、購入者にとってはやっかいな事です。


次回につづく
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