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『草木染め用 助剤 豆汁(ごじる)のつくり方』と『木綿布の下処理の仕方』

『草木染め用 助剤 豆汁(ごじる)のつくり方』
『木綿布の下処理の仕方』
 おまけ付き

草木染めをする前に、木綿などの植物繊維の布には、たんぱく質を繊維に付着させて、色素が定着しやすくさせる環境を人工的につくらなければなりません。

これを助剤と言い、その代表的なものが、大豆でつくる豆汁(ごじる)です。

さらに色素の定着を助け、その発色を決定させる為には、媒染剤(酢酸、ミョウバンなど)の処理が必要です。

ここでは、木綿を草木染めする為の下準備となる、「豆汁のつくり方」と「下処理の仕方」を紹介させていただいています。


豆汁のつくり方
用意するもの
 大豆300g
 水2L前後
 ボール
 ザル
 ブレンダー(ジューサーミキサー)
 サラシ(手ぬぐい、目の粗い大判のハンカチなど)
 ヘラ又はおたま

目安 大豆300g 水2L前後で、木綿1kg前後の豆汁下処理ができます。

おまけ 豆汁を絞った豆かすは、生おからです。食用として利用する事ができます。
利用する場合は、豆かすの衛生面に気を付けて扱ってくださいね。

草木染め 豆汁 ごじる 1 (c) terradiart
大豆300gを使用します。
写真の分量で300g弱くらいあります。


草木染め 豆汁 ごじる 2 (c) terradiart
大豆を最初に水洗いしてから使用します。
洗った大豆をボールに入れ、水の量は常に大豆が充分に浸っている程度にします。
水を吸い込んで大きくなりますので、状況によって水を足してください。
一晩から一昼夜、水に浸して柔らかくします。


草木染め 豆汁 ごじる 3 (c) terradiart
大豆をザルにあけて、浸していた水と分離します。この水も使うので棄てないでください。
水は浸していた水の他に1.5Lから2Lを使用します。

ザルにあけた大豆を少しづつ小分けにしてブレンダーに入れ、浸していた水の他に1.5Lから2Lの水を少しづつ使いながら、ブレンダーで滑らかにします。


草木染め 豆汁 ごじる 4 (c) terradiart
この位の滑らかさです。ジャガイモスープよりもちょっと粗いくらいです。
ボールにザルを入れ、そのザルにサラシを敷きます。
そこへ中身を入れます。
サラシは、水で濡らしてから使用すると楽です。


草木染め 豆汁 ごじる 5 (c) terradiart
サラシを使って豆かすと豆汁を分離している所です。
豆かすをヘラやオタマを使って裏ごしするように濾します。


草木染め 豆汁 ごじる 6 (c) terradiart
濾した豆汁を別容器に移した様子です。
以上のようにしながら、ブレンダーで数回に分けて作業を行い、濾した豆汁を集めます。


草木染め 豆汁 ごじる 7 (c) terradiart
300gの大豆分の豆カスを別容器に集めた様子です。
これは後で、おまけに使います。


豆汁による木綿布の下処理の仕方
参考会津木綿1反 重さ約650gを使用しました
布は油分や汚れを取り除いてあるものを使用してください。(事前に良く洗って乾燥させておく)
ウールや絹を使って草木染めを行う場合は、この処理は必要ありません。

用意するもの
 木綿布または植物性繊維の布
 5L以上入る容器

豆汁用を入れる容器について
 5L以上の容器が無いので、ゴミ箱を利用しています。
 ゴミ箱に未使用のゴミ袋を入れ、その中に豆汁をいれて使用しました。


草木染め 豆汁 ごじる 8 (c) terradiart
大きい容器に豆汁を入れ、乾いたままの布をそこに浸します。
豆汁が布によく浸透するように手で布を押し洗いするようにしたり、
反転させたりしながら、なじませます。
その後30分程放置します。


草木染め 豆汁 ごじる 9 (c) terradiart
布を固絞りして取り出します。


草木染め 豆汁 ごじる 10 (c) terradiart
豆汁成分ができるだけ布の中で移動しないようにして、布を干します。
最低1回は布の干し位置を移動させて、乾燥させてください。
写真は室内干しをしていますが、外干し(陰干し)、室内干しは問いません。

一晩おいて乾燥させたら、もう一度、同じ作業を繰り返してください。


布が乾燥しても、すぐに草木染めに使用しないで、乾燥した風通しの良い場所で最低数日間は保管しておいてください。
こうする事によって、豆汁が布に一層定着します。

経験談
 ・牛乳でこの作業を行った事がありますが、良く乾燥しても布に匂いがついてつらいものがあります。
 ・ヨーグルトのホエーで行った事があります。匂いはありましたが、良く乾燥すると匂いが気にならなくなりました。染め上がりも悪くありませんでしたが、調達できる量に限りがあるので、ごく少量の布の場合のみ向いています。
 ・豆乳ではまだ試した事がありません。参考にしている書籍では、豆汁に比べると効力が落ちるとされていますが、ネットのブログを拝見した所、草木染めを楽しんでいる方の中には豆乳を使用している方も多くいらっしゃいます。今度、試してみたいと思っています。


おまけ
ここからは、豆汁つくりで出た、”豆かす=生おから”の利用法です


生おから 1 (c) terradiart
量にして、生おから1/3程は、ドーナツに利用します。
残り2/3は、おからをつくります。


生おから 2 (c) terradiart
どちらの場合も、生おからには水分が多いので、電子レンジを使って水分をとばしながら下調理します。
(水分をとばす=水分を蒸発させる)
これを怠ると、水分が多すぎる為に上手くいきませんので、必ず行ってくださいね。

平らな皿に、油紙を敷いて、その上に生おからを広げます。
そのままの状態で、電子レンジで3分程、チンしてください。


おから 3 (c) terradiart
チンしたら、おからが熱いうちに混ぜて、水分をとばしてください。
使用する分を数回に分けて、行ってください。
終わったら、冷めるまでおいて、さらに水分をとばします。


おから 4 (c) terradiart
後は、おからをつくる時の要領で、お好みの具を入れてつくってくださいね。


おから入りドーナツ 5 (c) terradiart
ドーナツは、パンケーキミックスを利用すると便利です。
全体のおから1/3に対して、パンケーキミックス2袋(150gx2袋)を
使用してつくりましたので、参考にしてください。

他に卵1.5個、バター、砂糖、香料を使用しました。

おからの水分、卵の水分もあるので、牛乳を入れる必要はありませんでした。

大きい袋に温かいうちにドーナツを入れ、そこに黒砂糖やシナモンを好みの量入れて、良く袋をふり、そのまま保存するとドーナツになじみ楽です。

次回はもっとドーナツの中のおからの比率を高くしたいので、電子レンジでもう少しおからの水分を飛ばしてから使用してみたいと思っています。


この他にもおからは冷凍保存もできるようですし、「ためしてガッテン おから」で検索すると、美味しそうなおからレシピが紹介されています。


このページの内容は、経験を重ねる事に書き足しや改定を行う場合があります。


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綯ってみよう

『綯ってみよう』

『綯う(なう)』とは、縒り(より・ヨリ)をかけた糸や紐状のものを2本以上併せ絡める事です。

糸や紐を併せ束ねただけよりも、縒って絡ませた方が強くなります。
裁縫糸やロープなど、いろんな所に綯われているものをみつける事ができます。
原始の頃から現在に続く基本的な材料加工法のひとつです。


糸端を左手と右手に持ち、一定方向にヨリ(回転させる)をかけてから、糸の両端を併せると、糸がツイスト状に絡みます。
これが綯った状態と同じ現象です。


デパートの実演などで、熟練の職人さんが綯っている場面を見かける事があります。
見ると2本の糸を左掌(てのひら)と右掌ではさみ、左掌は手前方向に、右掌は奥方向に擦りあわせると、気持ちが良い程に手首あたりの隙間部分から、綯われた紐が出てきます。

はじめて綯う方は掌(てのひら)を擦り合わせる事によって糸がツイスト状に綯われているように思いがちです。
しかし、この掌の基本的な動作は、2本のそれぞれの糸に縒り(より・ヨリ)をかける事なのです。
この事を気に留めながら綯ってみましょう。



トウモロコシの皮で綯ってみましょう

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
トウモロコシの皮を乾燥させたものを使用した例です。
乾燥させた皮の柔らかい内側の部分を使用します。
根元の硬い部分はハサミで切り落としてください。
一定の幅に裂きます。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
裂いた皮の端を2~3本糊付けして、長めのものを1本だけつくります。
これを”綯いはじめ”として使います。
写真の右下の和の部分を”綯いはじめ”の起点とします。左右同じ長さにしないようにします。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
写真は卓上で綯う場合や、綯うのが苦手な方の為のものです。
細長い板の両端に、本などを重し代わりに置いて動かないようにします。
”綯いはじめ”の起点を板に刺したガビョウ針に絡めます。


昔ながらの方法で綯う方は、床に座り”綯いはじめ”の起点を右足の親指と人差し指で摘むか、絡めるなどして固定します。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
紐の根基部分(ガビョウに近い部分)から写真で示している方向にそれぞれヨリを掛けます。(次の写真に進んでください)

昔ながらの方法で綯う方は、紐の根基部分をV字の状態にして掌(てのひら)に挟み、左掌は手前方向に、右掌は奥方向に手首部分を基軸として掌を擦りあわせてください。
また、紐は緩めず、引っ張る位に張りながら行います。
いかがでしょうか?うまくヨリが付いたまま、ツイストされた紐ができましたでしょうか?


材料となる紐が乾燥している場合は、始める前に霧拭きで水をかるくかけます。
水分を多く吸い込みすぎると切れやすくなりますので、ご注意ください。


トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
V字になっている部分を人指しゆびと親ゆびで、それぞれ写真のようにヨリます。
これを繰り返して、綯っていきます。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
紐の継ぎ足し方です。
継ぎ足したい紐は写真のように少し残します。
継ぎ足す紐の細い方を継ぎ足したい紐と併せ一緒にヨリながら、綯います。
後に、継ぎ足し部分の残り端はハサミで切り取ります。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
綯った紐のツイスト状にムラがあったり、綯い目が大きい場合は、写真のように綯った紐自体に回転(回す)を加えます。回転を加えた後、綯いはじめ方向に向かってシゴキます。
こうする事によって、綯い目が細かくなり、締まります。

綯い終わりは玉結びなどで留めておきます。

ポイント:上手く”綯う”には練習と経験が少し必要です。
紐の張り具合や、霧拭きによる湿らせ方、太さなど、材料によってまちまちです。
たやすく綯える材もあれば、なかなか上手く行かない材もあります。
また、綯うには不向きな材もあります。

今後”綯う”についての説明は、より解り易くなるよう手を加えて行きますので、今回出来なくてもギブアップしないでくださいね。

また綯っただけのものからでも、面白いものをつくる事ができます。今後紹介させていただきます。



*この文章に追記等が必要な場合は随時補足と上書きを行います。



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トウモロコシの皮でつくる 四つ目編み組 バスケット

『トウモロコシの皮でつくる 四つ目編み組 バスケット』


トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット

トウモロコシが日本に入ってきたのは16世紀末です。ポルトガル人によってもたらされました。
南アメリカが原産地のトウモロコシは、古代の頃より貴重な食物として各地に広がって行きました。
現在に至ってもメキシコなどでは主食として栽培されています。

また食物としてだけではなく、コーンを包む繊維質の皮は牧畜飼料や生活雑貨の材料として、日々の暮らしに密着した活用法が数多くあります。
日本の主食であるコメとワラの関係と同じですね。

今回はトウモロコシの皮を使って、シンプルな四つ目網み組みのミニバスケットをつくります。
柔らかな光沢のある色合いが特徴です。


材料
トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
トウモロコシの皮は、できるだけ丁寧に剥いて、新聞紙の上に広げて陰干しします。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
型となるもの 今回はタッパーを使用しています。

・トウモロコシの皮
 今回はトウモロコシの皮4本分で間に合いましたが、より多ければ、その中から質の良い材料を選ぶ事ができます。

・型となるもの タッパー等
 例:今回使用したタッパーサイズは 底辺:7x10.8cm 高さ:5cmです
 型のサイズによって必要なトウモロコシの皮の量も変わります。

・のり
・ハサミ
・アイロンとアイロン台
・霧拭き
・せんたくバサミ、ヘアクリップ、ヘアピン、紙クリップなどはさむ機能があるもの
・針と木綿糸
・縁かがり用の綯った紐
 『綯ってみよう』(←クリック)をご参照ください。
 

編み組を始める前の下準備
編み組をきれいに仕上げるポイントは、材料を整えておく事です。
 手間暇かかりますが、その分効率良く、見栄え良く仕上がります。


トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
1.乾燥したトウモロコシの皮を、「A外側に近い硬いもの」、「Bほどほどの硬さのもの」、「C内側のやわらかいもの」に分けます。
あまり硬いものは、折った時に割れますので使わないでください。
「C内側のやわらかいもの」は綯う紐に使用します。
2.トウモロコシの皮の上下を写真左のように切り落とします。
3.トウモロコシの皮に霧拭きで水を吹きかけ、アイロンをかけて平らにします。



トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
4.平らにしたものをできるだけ長方形のかたちに切り落とします。
   例:幅:3~3.5cm
5.長方形の形にしたものをさらにアイロンをかけて二つ折りします。

*二つ折りにする時、トウモロコシ皮のツルツルした内側が外になるよう折ります。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
6.二つ折りにしたものを糊付けします。
長いトウモロコシ皮の場合は、縦材、横材の必要な長さが確保できれば、この作業は必要ありません。

「A外側に近い硬いもの」からつくります。硬い皮がなくなったら、「Bほどほどの硬さのもの」を使います。
次の写真↓を参考にしながら、必要に応じた長さ、本数をつくります。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
7.必要となる皮の本数例
型の縦材の本数 例:4本 約24cm できるだけ「A外側に近い硬いもの」を使います。
型の横材の本数 例:6本 約27cm できるだけ「A外側に近い硬いもの」を使います。
型の側面の本数 例:3本 約40cm
上縁に巻く本数    1本 約40cm

編み組み作業
トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
8.組みはじめます。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
9.中心から外に向かって交互に組みます。
この組み方は四つ目と言って、一番シンプルな編み組です。


トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
10.予定している所まで組んだら型底をあてて確認してください。
もし編んだ部分が大きいようであれば、それぞれの材の間隔を詰めてください。
底のサイズが調整できたら、四隅の材を型に沿って立ち上げます。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
11.立ち上げたら、型より長い部分は内側に折って、洗濯バサミなどで留めます。
写真は立ち上げて、選択バサミで留めた後の底部分です。
底部分の材が、角を覆っていないか確認しましょう。


トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
12.側面の材を組みます。始めの部分は、写真のように残しておきます。
側面の材は、洗濯バサミで留めた立ち上がり部分を外しながら組むと楽です。


トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
13.写真は側面の材が一周してきた所です。
巻き終わり部分が長い場合は、立ち上がりの材から見えないようにハサミで切ってください。
巻き始め部分と、巻き終わり部分をのり付けしてください。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
14.側面の材も予定の場所まで四つ目編み組みができたら、型を外します。
立ち上がりの残り部分を内側に折ります。
木綿の糸で、材がほぐれないよう荒く縫い留めます。

型を外したら、ほぐれてしまいそうな時は、型を入れたままの時点で、荒く縫ってから型を外し、その後に立ち上がりの残り部分を内側に折って、もう一度荒く縫います。
型が入っている状態で縫う時は、あまりきつく縫うと型が抜けなくなってしまいますので、ご注意ください。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
15.糸で塗った部分を覆うように、上縁に折り目部分を被せながら、材を巻きます。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
16.巻き始め部分と巻き終わり部分を重ねて、糊付けしてください。

トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
17.綯った紐等で、縁をかがります。
紐は最後に結ぶ分を残してからかがりはじめてください。
紐は外側から見えない程度に結びます。

18.最後にバスケットの角の部分を指で挟んで角出しをして完成です。

ポイント:
・綯った紐の代わりとして、細いリボンやカラー紐を使ってみてください。
・上縁周りを、木綿のレースで代用すると、また雰囲気が違うものが出来あがる事と思います。



*「紐を綯う」事について
現在、よりわかり易く参考にしていただけるよう準備中です。今しばらくお待ちください。
それまでは、
『綯ってみよう』(←クリック)をご参照ください。

*この文章に追記等が必要な場合は随時補足と上書きを行います。


トウモロコシの皮 四つ目編み組 バスケット
写真右奥のドリンクは、シソ酢の炭酸割りです。
シソ酢のつくり方(←クリック)をご参照ください。




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